7/14 『ネバーランド』 [映画]
観る順番を間違えた。先にこっちを観てから、『チャーリーとチョコレート工場』を観れば、またちょっと違っただろうと思った。
『ネバーランド』を観たわけだが、なかなか良くできた映画だった。何気にダスティン・ホフマンも出てる。公開当時、あんまり話題にならなかったような気がするけど、一見の価値ありだと思う。「ピーター・パン」の作者の話。映画の初めに「事実に着想を得た話」とクレジットが出ていた。ということは、「実話」ではない。けど、全部が「作り話」でもない。
事実だとピーターの母親は、ジェームズに出会ったとき、まだ未亡人になっていなかったらしい。しかも、ピーター含め、あの兄弟はけっこう悲惨な人生だったみたい。戦争とか自殺とか溺死とか。あんまり良い最期じゃなかった、と。
事実はどうあれ、映画は良かった。「想像力」がキーワードだ。「想像力で完成させる」とか「想像力で創造する。そのためにリスクを恐れちゃいけない」とか、これはけっこう深い。想像力があれば、ネバーランドも見える。死んだ母親にも会える。
たぶん、「良い作品」って、見る人、読む人の持つ「想像力」を引き出す作品じゃないだろうか。当然、主体の方にも、能動性はいるわけだが。想像する、入り込む積極性。でも、やっぱり人からそういうのをうまく引き出すことができた作品が、世に認められるものになるんじゃないかと思う。
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