4/30 「悩む」こと [思うこと]
「悩む」ことは、後ろ向きなことなのだろうか?
昨日、テレビで”高次脳機能障害”の人のことをやっていた。その人の”障害”は「悩まないこと」。事故で頭を打って、そうなった。その人はいつもニコニコしている。なぜなら「悩まないから」。いや、「悩むことができない」から。
「悩まない」とはどういうことか。それはつまり「未来を予測することができないこと」らしい。人間は、将来を予測するときに、悩む。過去の失敗などを思い出し、「もしまた、あんなふうになったらどうしよう……」というふうに。過去を思い出し、それを使って「予測する」という、脳のある部分の機能が傷つくと、悩まなくなる。
「悩まないこと」は、一見すると羨ましい。特に心配性な僕にとっては。でも、その番組で、医者がこんなことを言っていた。「ただ単に悩まないで笑顔でいるのと、悩んだ末にそれを乗り越えて笑顔になるのでは、深みが違う」と。
「悩む」ことは過去にこだわって、後ろ向きな考え方のように思えるけど、どうも違うみたいだ。未来を予測するから、悩む。つまり思考は未来へ向いている。確かに。将来がどうでもよければ、悩まない。将来を素晴らしいものにしたいから、悩む。それはきっと前向きなことなのだろう。
「悩まない」ことは一見すると幸せそうだ。でも実はとても辛いことなのかもしれない。
今日の勉強の記録
- 修士論文下書き(38,513字)
- 『世界遺産①』(姫路城他)
- 「志」(小論文)
たまたまお邪魔しました。
読んで涙がでてきました。
励まされました、ありがとう。
by toorisugari (2007-07-23 07:06)